2013年6月29日土曜日

「ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪 (文春新書)」読了

ふと機会があって、こちらの新書を読みました。



あらゆる書籍において、書いてある事を盲信するな、というのは重要な事ですが、この本についてはあんまり嘘は無かったんじゃないかと。



書評としてはこちら↓のブログに大体書いてあるので、改めて言う事はありませんが…
『ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪』:ブラック企業は「社会問題」である - 脱社畜ブログ http://dennou-kurage.hatenablog.com/entry/2013/01/15/205801
まあ、目次を確認すれば筆者の言いたい事は大体分かりますね。
【第Ⅰ部 個人的被害としてのブラック企業】
  • 第1章 ブラック企業の実態
  • 第2章 若者を死に至らしめるブラック企業
  • 第3章 ブラック企業のパターンと見分け方
  • 第4章 ブラック企業の辞めさせる「技術」
  • 第5章 ブラック企業から身を守る
【第Ⅱ部 社会問題としてのブラック企業】
  • 第6章 ブラック企業が日本を食い潰す
  • 第7章 日本型企業が生み出したブラック企業の構造
  • 第8章 ブラック企業への社会的対策
重要なのはブラック企業問題を若者の甘えだと言うのは、それを言う人の甘えだと言う事。

そもそもブラック企業は先鋭化した仕組みなのです。
社会に出たばかりの若者を食い潰すための仕組みなのです。
第4章の『辞めさせる「技術」』って意味分かります??
解雇規制を逃れるために若者の方を自己都合退職で辞めさせる仕組みが出来上がっているんです。

正直言って、こんな妖怪に個人で立ち向かえるはずがないんです。
組織だって行動するか、政治の方で何とかするしかないんです。

第8章に書いてありましたが、今の日本に必要なのは「過労死防止基本法」です。
EUで導入されている制度にこういうのがあるそうです。

 「退社してから次の出社まで最低11時間の休息を義務づける」

これと最大連続勤務時間の規制強化を行うだけで、ブラック企業の対策としてはそれなりの効果がありそうですし、過労死や過労状態からの自殺も防げそうです。
是非こういった労働者保護の法律が欲しい。


だから。

たとえアベノミクスで好景気が呼べたからといって、ワタミ会長 渡辺美樹氏を擁立した自民党は支持できないのです。
衆議院は自民党・公明党が与党です。
参議院まで過半数を渡してしまっては歯止めがかからなくなります。

そうでなくても、次の参議院選挙、自民党は有利でしょう。

ここまで読んで頂いた有権者の方、ひとまず次の選挙は自民党・公明党を回避しませんか?
どの政党に入れろとは言いませんし、言えません。

とりあえず次の参議院選挙だけでも、自民党・公明党以外の政党への投票を考えて頂ければ幸いです。




・・・・・・・・個人的には民主党はイヤですが。




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